PanacomM530HDを修理しました

お客様より、PanacomM530HDの修理依頼がありました。(このPCで工作機械を制御するシステムの様です。下写真はケースを開けてHDDチェックをしているところ。このHDDはSCSI-1の40MBという今ではまず見かけないタイプです。)

この機種はDOS/V機だと思っていましたが、実はFM-Rという富士通PCの互換機だったようです。まず起動すると、「システムをセットしてください」と表示され、システムは起動しません。当初はシステムフロッピーなども無かった為、一度はお断りいたしました。

その後お客様より、システムディスクやMS-DOS(Ver3.1)ディスクを見つけてもらい、再設定すべく読み込ませようとしましたが、HDDだけではなく、FDDも故障していたのです。(後にこのシステムをインストールする為には2ドライブとも動作させる必要があった為こちらも交換する必要がありました。)また、調査の結果M/Bの内蔵電池も消耗していて交換作業を行いました。ただし、FDDについてはDOS/Vの標準的な1.44MBフォーマットではなく、1.25MBでしたのでこれも特殊なドライブを探さなくてはいけませんでした。今回は本当に運よく部品が見つかり修理する事ができました。

HDDも今回同型のもの(Macで使われていた?らしい)を入手できました。Macの場合、フォーマットがDOSやWindowsとは異なり、DOSフォーマットができるかどうか心配でしたが、何とかFATフォーマットをする事ができました。

後はシステムをHDDにインストールし、無事にシステムが動作する事を確認しました。